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センター試験 地学

学習アドバイス

 火成岩に関しては地学基礎の内容も出題されますが、それ以外は地学基礎で扱わず、地学で学習する内容が出題されています。必答問題は地学の全範囲「地球の概観」、「地球の活動」、「地球の歴史」、「大気と海洋」、「宇宙の構造」から出題されるため、偏りなく、全分野の学習が必要です。選択問題は、解きやすい方を選択すればよいでしょう。
 『地学』の教科書を発行している2社(啓林館、数研出版)のいずれにも掲載されている項目が優先して出題されますが、詳細な事項に関しては教科書間で相違があるため、採択している出版社以外の教科書も読んでおきましょう。
 60分の試験時間内で正確に解答できるようにするためには、全統マーク模試などを利用して、多くの演習問題を解いて、センター試験の出題形式に慣れておきましょう。なお、センター試験対策の問題演習としては、過去問を集めた『センター試験過去問レビュー』(河合出版)が有用です。


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2018年度問題構成と設問別分析

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 24 8 A 地球の内部構造
B 地震とプレート
C 地球の形状とアイソスタシー
D 上部マントルとマグマの生成
2 岩石・鉱物と地質 17 5 A 変成岩
B 地質調査
C 河川による侵食・運搬・堆積と地形の形成
3 大気と海洋 27 8 A コリオリの力(転向力)と地球上での風
B 大気と海洋の相互作用
C 海水の運動
4 宇宙 17 5 A ヘルツシュプルング・ラッセル図(HR図)
B 金星
5 地質と岩石 12 4 A 地質時代の気候と地質構造
B 火成岩
6 宇宙 12 4 A 宇宙の構成要素
B 天体
合計 100 30  

設問別分析
第1問
Aは地球の内部構造に関する問題であった。問1は、地球内部の各層の体積および密度の最大領域を選ぶ知識問題であった。問2は、地震波の性質に関する平易な知識問題であった。Bは地震とプレートに関する問題であった。問3は、深発地震に関する基本的な知識で解くことができ、平易であった。問4は、磁気異常に関する2つの図を対応させてプレートの移動速度を計算するやや難しい問題であった。Cは地球の形状とアイソスタシーに関する問題であった。問5は、ジオイドに関する知識を問う問題であった。問6は、アイソスタシーに関する計算問題であった。解法のパターンがほぼ決まっており、過去に出題された問題と同様の解法で解くことができる。Dは上部マントルとマグマの生成に関する問題であった。問7は、上部マントルを構成する火成岩と造岩鉱物に関する知識を問う平易な問題であった。問8は、マグマの発生のメカニズムを問う知識問題であった。教科書を熟読し、正確な知識を身につけることが重要である。
第2問
Aは変成岩に関する問題であった。問1は珪線石が高温で安定であることをもとに考える問題であった。問2は多形に関する知識を問う問題で平易な問題であった。Bは地質図と化石に関する問題であった。問3は3地点の位置・標高と走向・傾斜から地層の形成順序を求め、さらに化石の時代から解答を出す複雑な考察を必要とする難しい問題であった。Cは流水の作用と地形に関する問題で、問4・問5ともに平易な問題であった。基礎知識をしっかり身につけるとともに、走向・傾斜などから地質図を読み取る練習を繰り返しておこう。
第3問
Aはコリオリの力と風に関する問題であった。問1と問3は風にはたらく力に関する基本問題であり、問1は気圧分布の図をみて考える問題であった。問2は偏西風の蛇行とブロッキング高気圧の関係についての知識を問う問題であった。ブロッキング高気圧についてはセンター試験では初めて問われたこともあり、戸惑った受験生がいたかもしれない。Bは大気と海洋の相互作用に関する問題であった。問4はエルニーニョ(エルニーニョ現象)に関する知識を問う基本的な問題であった。問5はエルニーニョが起こっているときの状態を示す模式図を選ぶもので、エルニーニョについての基礎的な理解で解答できるものであった。Cは海水の運動に関する問題であった。問6は西岸強化、問7は潮汐についての平易な問題であった。問8は長波である津波の速さについての公式を用いた計算問題であり、公式を覚えて解答する必要があった。また、単位の換算の必要もあった。大気・海洋分野では、幅広い内容における基礎的な知識が問われるので、教科書の本文を詳細までよく読み、図表についても内容を正確に理解しておくことが重要である。
第4問
Aはヘルツシュプルング・ラッセル図(HR図)に関する問題であった。問1と問2は、恒星の性質と進化に関する基本的な問題であった。どちらもHR図上における恒星の分布を覚えていれば解ける。問3は、恒星の距離と見かけの等級からHR図上の大まかな絶対等級を見積もって解く問題であった。Bは金星に関する問題であった。問4は、金星についての基本的な知識を問う平易な問題であった。問5は、金星が受け取る太陽放射エネルギーと地球が受け取る太陽放射エネルギーを比較するやや難しい計算問題であった。反射率を考慮して、太陽放射エネルギーの吸収率を求めなければいけないことに注意が必要である。教科書にしっかりと目を通すことと、計算の練習を繰り返しておくことが重要である。
第5問
Aは地質時代の気候と地質構造に関する問題であった。問1は、各時代の気候の特徴に関する標準的な知識問題であった。問2は、立体的に表した地質構造からボーリング調査によって現れる地層境界を作図によって求める問題で受験生が苦手とする難しい問題であった。Bは火成岩に関する問題であった。問3は火山岩が玄武岩であると判断した上でSiO2の重量%と斜長石に含まれる元素を問う知識問題であり、過去にも同様の問題が出題されている。問4は、深成岩が花こう岩であることを判断した上で、その特徴を選択する問題で、詳細な知識が問われている。岩石や地球の歴史に関しては重要事項を整理するとともに、図を描いて考える練習を積んでおこう。
第6問
Aは宇宙の構成要素に関する問題であった。問1は宇宙の元素の起源と恒星の種族と重元素の割合に関する平易な知識問題であった。問2は、ダークエネルギー、ダークマター、通常の物質という宇宙の構成要素のエネルギー比、および太陽の元素組成のグラフの組合せを選択する知識問題であり、宇宙の構成要素のエネルギー比は初めて出題された。Bは天体に関する問題であった。問3は、文中の特徴に合致する天体を4枚の画像の中から選択する難しい問題であった。問4は、天体の形状や分布に関する知識問題であり、平易であった。今年は宇宙分野で頻出の計算問題は出題されなかったが、教科書に載っている事項をしっかりと整理しておくとともに、計算問題の演習も積んでおこう。

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センター試験 解答

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平均点の推移

年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度
平均点 48.6 53.8 38.6 40.9 50.2

2014年度は「地学Ⅰ」の平均点を掲載。


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