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センター試験 日本史B

学習アドバイス

 「センター試験は全問マーク式だから易しい」と思っている人はいませんか?それは安易な考えです。センター試験の設問の半数程度は文章正誤問題で、そこで試される学力は、出来事の因果関係を正しく理解しているか、歴史名辞の意味を正確に理解しているか、といったことです。したがって、教科書に載っている用語をやみくもに覚えても、センター試験で高得点をとることはできません。センター試験の日本史学習で大切なことは、「覚える」ことではなく「理解する」ことです。基本となる事項を正しく理解すれば、必要な用語は自然に覚えられるはずです。高3生がまずやらなければならないことは、センター試験がどんな試験なのかを知ることです。そこで、2018年度センター試験のなかで、既習範囲の問題だけをやってみてください。そうすれば、これまでの学習の不十分な点がわかるでしょう。それを確認したうえで、本格的な学習計画を立ててください。


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2018年度問題構成と設問別分析

大問 分野 配点 マーク数
1 文化資源と観光 16 6
2 原始・古代の国家・社会と音楽との関係 16 6
3 中世から近世初期までの地震とその影響 16 6
4 近世の外交・思想・宗教 16 6
5 幕末から明治維新にかけての軍制改革と西洋医学 12 4
6 石橋湛山の人物史 24 8
合計 100 36

設問別分析
第1問
3年ぶりに会話形式が復活した。歴史学科を卒業したある自治体の観光課の新入職員と、その先輩という設定であったが、高校生や大学生を登場させず、社会人同士という設定は目新しい。Aの会話文では、文化資源の地域振興への活用をテーマに、「くまモン」などのゆるキャラをとりあげている。Bの会話文では、世界遺産や近代遺産と観光についてとりあげ、負の側面にもふれている。設問は、現行課程に移行して以来の複数の時代をまたぐ問題を中心とし、古代〜近代を総合的に問う形をとっている。問1では史料を利用した設問が、問2では図版の読みとりを含む設問が、問6では図版と地図を組み合わせた設問がみられた。複数の時代をまたぐ問題も誤文は明確であり、難しくはない。全体には標準的なレベルの問題である。
第2問
原始・古代の国家・社会と音楽との関係を素材に、古代を中心に総合的に問うている。Aでは音楽に関わる発掘資料や文献資料をとりあげ、Bでは律令国家が重視した儒教・仏教における音楽の役割や、音楽を担った政府機関、浄土信仰と音楽との関係などをとりあげている。問5では史料の読み取り問題が出題された。教科書には掲載のない史料であるが、「注」に着目すれば正解できる問題である。センター試験の史料問題では、史料の「注」も重要な情報であることを知っておきたい。テーマは目新しいが、設問は政治史を中心としており、全体には標準的なレベルの問題である。
第3問
地震とその影響を素材に、中世から近世初期までを総合的に問うている。Aでは鎌倉〜南北朝期における地震と武士の政争との関係を、Bでは11世紀末〜15世紀末の地震が人々の生活に与えた影響や、豊臣秀吉の地震にまつわるエピソードをとりあげている。問4で図版の読みとりを含む問題がみられた。問5のYでは、富田林が寺内町かどうかを問うており判断がやや難しいが、富田林は2005年度本試などでも出題されている。全体には標準的なレベルの問題である。
第4問
Aでは近世前期の日朝関係を、Bでは江戸時代の宗教をめぐる諸相をとりあげ、近世を総合的に問うている。問2は、受験生が総じて苦手な年代配列問題であり、ⅡとⅢの順番に迷ったであろう。「亜欧堂田善」は難易度が高く、その活動時期を判定するのは難しいので、「西洋画の技法を用いた作品」という情報から蘭学・洋学が発展した時期と推定し、江戸後期のⅢよりも古そうだと判断するしかない。問5では史料の読みとり問題が出されたが、「注」を活用すれば難しくない。全体には標準的なレベルの問題である。
第5問
幕末から明治維新にかけての軍制改革と西洋医学との関係をテーマとした問題文を用い、当該期の政治を中心に問うている。問2の選択肢1は阿部正弘が事態を朝廷に報告し、諸大名らにも意見を求めたことをもって「幕府の独断」を誤りとしているのだろうが、最終的には幕府が締結を決めているので、受験生は判断に迷ったであろう。問3の年代配列問題は、19世紀の西洋医学という受験生にはなじみの薄いテーマであったが、Ⅲを明治初期と判断できれば正解できる。全体には標準的なレベルの問題である。〈日本史Aの第2問との共通問題〉
第6問
戦前はジャーナリスト、戦後は主に政治家として活躍した石橋湛山の人物史を素材とし、近現代を総合的に問うている。Aでは大正デモクラシーの風潮の中での活躍をとりあげ、大正時代の思想状況や国際情勢を、Bではデモクラシーが退潮していく中での活動をとりあげ、近現代の思想・言論統制や文化などを、Cでは戦後の活動をとりあげ、戦後の政治・外交を問うている。問5では戦中・戦後の文化を問う問題が、問8では史料の読みとりを含む問題が出題された。全体的には、標準的なレベルの問題である。〈日本史Aの第4問との共通問題〉

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センター試験 解答

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平均点の推移

年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度
平均点 62.2 59.3 65.6 62.0 66.3

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